トーイックは、英語能力を世界レベルで評価するテストで、社員教育や英語能力査定等、企業や学校教育で活用されています!
トーイックの平均点と、スコア別英語能力レベルを紹介します。あなたのレベルは?
トーイック(TOEIC)は、「国際コミュニケーション英語能力テスト」のことで、英語名Test of English for International Communicationの頭文字を取っています。
トーイックは、英語を母国語としない人を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験です。米国のETS(Educational Testing Service:教育試験サービス)という団体が試験問題を作成しており、日本では、財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が年8回、全国の80都市で公開テストを実施しています。
1979年に日本経済団体連合会と当時の通商産業省の要請に応えて米国ETSが開発したのが、 トーイックの始まりです。
トーイックの試験は約60カ国で実施されており、年間延べ40万人以上が受験していますが、その大半は日本人と韓国人です。全世界のトーイック普及度は、一部のアジア諸国を除いてあまり高いとは言えません。しかし、フランスの高等教育機関郡グランゼコールの中にはトーイックで750点以上のスコアを卒業要件としていることもあり、ヨーロッパでもトーイックが徐々に浸透してきています。日本では、従業員の採用や人事評価に使用している企業も増えています。
スポンサード リンク
スポンサード リンク
国内におけるトーイックの活用状況として、2004年度時点で約2,500の官公庁、企業、学校等が採用しています。
企業におけるトーイックの活用方法は、新入社員の英語能力検定、海外出張や駐在の基準、昇格・昇進の要件、英語研修効果の測定、社員の自己啓発等、多岐に亘っています。
学校教育においては、2006年度のトーイック採用校は、大学436校、短大63校、高専57校、高校217校で、中学校でも2校が採用しています。教育現場でのトーイック活用目的は、授業の効果測定、英語課程の単位認定基準、語学入学時の推薦基準等です。
また、トーイックの受験目的としては、自分の英語力を測るためという理由が最も多く、英語の学習能力向上のために英語検定とトーイックの両方を受験する人もいます。
トーイックは英語検定のような1級、2級等の区分はなく、結果判定は10点から990点のスコア評価で行います。スコア算出の基準は常に一定で、問題の難易度によってスコアが変動しないように調整されています。トーイックの受験者は、テストスコアから正確に自分の英語の能力を把握することができ、次回の受験目標が立て易くなります。
トーイックの平均点は、おおよそ550点〜580点くらいのようです。トーイックスコア別の英語力は次のようにレベル分けされます。
@レベル1:トーイックスコア860点以上。ネイティブリスニングが可能で、自分の英語力で十分なコミュニケーションができるレベル。Aレベル2:トーイックスコア730点以上。どのような状況においても、自分の英語力で適切なコミュニケーションがとれるベースを持ち合わせているレベル。Bレベル3:トーイックスコア470点以上。英語力は日常生活でのニーズを満たしており、限定された範囲内であれば業務上のコミュニケーションがとれるレベル。Cレベル4:トーイックスコア220点以上。自分の英語力で通常会話における最低限のコミュニケーションがとれるレベル。Dレベル5:トーイックスコア220点未満。自分の英語力ではコミュニケーションができる段階に達していないと判断されるレベル。
企業が海外の部署に社員を派遣する際には、レベル2(730点以上)をクリアーしている社員を選ぶことが多いようですし、英語学校などの日本人講師の応募基準として、トーイックスコアが850点以上というところもあります。
日本企業では、トーイックスコアを重要視しているところが多くなっています。
スポンサード リンク